技術的には現状、特筆したものはないけども、英語力に関してはわりと良い感じに磨けているのではないかと思うので、エンジニアと英語学習について今感じていることをまとめておく。
今の英語力
まだWeb広告の会社で働いていた頃(2019年)に友人とTOEICやるかという話になって、英語を学ぶことにした。モチベーションは800点以上を取って月5000円の資格補助を得たいという浅はかなものだったが、2020年12月に905点を取って達成することができた。ちなみに2019年10月に初めて受けた時は645点だったので、1年ぐらいかけて260点ぐらい上げたことになる。けっこう頑張ったと思う。えらい。
TOEICで良い点は取れたもののスピーキングがてんでダメだったのでNative Campでオンライン英会話を始めた。2020年から辞めたりまた始めたりを繰り返していたが、だいたい英会話も2年近く続けた感じだ。いまだにスピーディな会話はできないが、簡単な内容であれば1時間以上好きなように話せるようになった。
また、プライベートな話で恐縮だけど、今年の1月からフィリピン出身の方とお付き合いしていて、毎晩英語で電話をしている。その子はもともと自分の英会話の先生をしてくれていて、一緒にオンラインゲームをしたりする中で仲良くなり、日本で働くことになったのをきっかけにお付き合いすることができた。個人ブログなのでちょっと自慢すると、その子はTOEICをノー勉で1回受けて満点を取ってしまうレベルの英語力だ。発音も綺麗だし、英語ネイティブの国で使われているスラングから学術的な単語まで知っている。デートする時も全て英会話なので、彼女のおかげで自分の英語力はこれからも伸びていくと思う。(振られないかぎり)
英語がある程度できることのメリット
インプットの観点
英語を読んだり聞いたりすることに抵抗がなくなること、これが最大のメリットだと感じている。日本でエンジニアとして働く上で英語を話せる必要はないけど、英語を読むことは言うまでもなく必要になる。
ソースコードもログも英語だし、海外のOSSだとREADMEは英語で書かれているし、今流行のGraphQLやNext.jsの公式ドキュメントも英語で書かれている。正直な話、急いでいる時はDeepLやChromeの翻訳を使ってしまうが、プライベートの学習時間は英語のまま読んでいて、より深く理解できている気がする。
動画教材に関しては日本語字幕がないものが多く、リスニング力が無いとけっこう辛いことになる。自分もまだ100%理解できるレベルではないが、ざっくりとは理解できている。英語の動画を見ること自体が英語学習になるので、動画を最後まで見る強いモチベーションになっている。飽き性のせいで日本語の動画だと途中でみるのを辞めてしまいがちなので、このメリットはとても大きい。さらに言うと、英語のコンテンツの方が圧倒的に量が多いので、YouTubeに転がっている有料級の英語動画を選択肢に入れることができるのも大きい。例えば以下の動画はRails × GraphQLを学習中の自分にはとても良いコンテンツだった。
アウトプットの観点
業務委託の仕事をしている時に、ベトナムのオフショア開発チームの方に対して、2ヶ月ほど英語でコードレビューしたりしていた。変なこと言っていないかDeepLで和訳してから恐る恐る送っていたが、英語をかじっていたことであまり負担を感じることなくコミュニケーションできたのがよかった。英語でレビューしてる俺かっけえという気持ちが内心あったことは秘密だ。
プログラミング言語は英語で書かれているので、もちろんコーディングでも活かせる。違和感のない変数名を付けたり、RSpecのテストケースを正しい英文法で記述できたりといったことだ。この先ずっと日本人だけで開発するようなプロジェクトであれば、多少おかしい英語で書かれていても問題ないかもしれないが、将来的に海外人材がジョインする可能性を考慮すると、正しい英語で書いた方がいいのではないだろうか。実際に熟練のエンジニアほど正しい英語表記を心がけている印象がある。(コードレビューで何度か指摘いただいた)
やはりエンジニアとして働く上で英語力はあった方がよさそうだ。仕事の幅が広がるし、学習効率を上げることができる。また、ログやドキュメントを読んだり、変数名を考えたりするのにかかる時間を短縮することができるので、開発スピードの向上が期待できる。
その他よかったこと
自分は音楽が好きで、洋楽の歌詞にも感情移入できるようになったのが嬉しい。先日はColdplayのライブ映像をYouTubeで字幕付きでみてみると、この曲ってこういうことを歌ってたんだと分かって、美しい歌詞に感動することができた。(字幕なしだとまだちょっと何言ってるかわからない)
その他には、メンタリストDaigoか誰かが言っていたけど、第二言語で思考した方がより客観的な視点で考えることができるそうだ。母国語は人生の感情的な経験と強く結びついているから、第二言語と比較してより主観的になってしまうのだろう。実感として彼女に「愛してる」と言うのは気恥ずかしいけど、「I love you」と言うのはそれほど抵抗なく言えてしまう。これにはメリット・デメリットがありそうだが、英語という新たな言語体系を獲得することでより柔軟に思考できるようになるのは間違いない。こんなに堅苦しい話じゃなくても、英語で話す時は別人になれて普段思いつけないことや言えないことが表現できるようになるのが面白い。サッカーの長友選手とかイタリア語の方が日本語より自分らしくいられてるような気がする、たぶん。
TOEICの点数と実際の英語力について
本題についてはすでに書いたので、ここからは蛇足。TOEICで900点を取るまでやった上で言えるのは、900点を取るだけでは全然大した英語力ではないということ。TOEICというゲームを攻略することにフォーカスすれば、900点を取るのはそれほど難しくない。とにかく模試を何度も解いて、問題形式に慣れ、時間配分の感覚を掴むことが最も得点に繋がる。もちろん彼女のように英語ができる人であれば、このような攻略などしなくとも容易く高得点を取ることができる。つまりは「英語力がある -> TOEICで高得点が取れる」は真だけど、「TOEICで高得点が取れる -> 英語力がある」は必ずしも真と言えないということだ。自分は後者のパターンだったので、錯覚資産だけを得て英語ができる風に見せかけているなんちゃって野郎だった。もちろんTOEIC学習の過程で語彙を増やしたり、リスニング・リーディング力を伸ばすことができたので無駄だとは思っていない。
今後の目標
最後はポジティブなことを書いて終わりにする。
- 英語のドキュメントをサッと流し読みして理解できるようになる
- 海外のエンジニア友達を作って一緒に開発する
- OSSコントリビュートに挑戦する
- 英語力を生かした仕事をする(海外向けプロダクト、ブリッジエンジニア的なことなど)
長々と書いたけど、結論として英語学習はエンジニアの仕事に少なからずメリットがあるのでおすすめだし、今後も続けていきたいと思う。Let's enjoy learning English.
〜おわり〜