脈絡はありません inoway

ハードルは低いほど飛びやすいをモットーに駆け出したエンジニアです

集中力と生産性

エンジニアとして良い仕事をしようと思ったら、集中力が必要になる。何かと注意散漫になりがちなので、集中はいつも自分の中にあるテーマだ。

例えば寝不足した状態でコードを書こうとしたら、typoをたくさんしてしまう。エラーが発生した時に、考慮すべき前提を飛ばしてしまい延々とハマり続けたりする。

十分な睡眠をとったとしても、集中を妨げるものはまだまだある。YouTubeSNSなど大量の刺激的なコンテンツは簡単に注意を奪う。ながら見しながらやればいいじゃないかと思うかもしれないが、人間は基本的にマルチタスクが苦手なため、同時並行でやれているように思えても実はうまくやれていなかったりする。

あとはSlackの通知も集中を中断する。仕事は一人でするものではない以上、こればかりは仕方がない。対策できるとしたら、カレンダーに「集中タイム」など入れておき通知を一時的に切ることなど。あとは心の持ちようとして、他のメンバーを信頼して集中タイムではない誰かが問題を解決してくれるだろうと任せること。そして解決してくれた人に感謝と賞賛をギブすること。

以下、シーン別に集中力について考察していく。

学習

技術的なことを学ぼうと思うと、OSSの公式ドキュメントを始めとして、最新情報はネットから得る必要がある。また、手を動かしながらインプットするのが一番定着することを考慮すると、やはりエディタを開きつつドキュメントを読むのが良いやり方だと思う。

ただ、ネット上には前述のようにたくさんの楽しいコンテンツが転がっているので、ちょっと気を抜くと別タブを開いてサブスク動画を観ていたりする。どんな教材も注意をしっかりと向けて着実に取り組まなければ、身につかない。Udemyには過去に面白そうだと思って購入した教材が大量にあるが、最後までクリアできたものはほんのひと握りだ。この課題をどう克服しよう。

自分一人で学習するのではなく、勉強会などのイベントを設定するのはどうだろう。怠惰な人間だと思われたくない心理が働いて、最後までやり遂げられる可能性が上がりそうだ。さらに双方向のアウトプットの機会が与えられるのでより深い理解を得られるだろう。エンジニア界隈が頻繁に勉強会を開いているのはこの効果を狙ってのものかもしれない。

ただ、いつも複数人で学習するわけにもいかないので、一人でどのように学習していくと良いのか。集中できなくてもいいから、1つの教材を最後までやると決めて、それが終わるまでは他に手をつけないようにするのはどうか。内容の質とかはあまり気にせず、まずは最後までやり切る習慣を身につけるのが重要なように思う。今見かけているUdemyのReactの教材を今週末は最後までやってみよう。

仕事

日によって集中できる時とそうでない時がある。前日遅くまで残って仕事をしていた場合、たいてい次の日は集中力を欠いてしまう傾向があることに気づいた。おそらく集中エネルギーなるものが脳内にあって、それを使いすぎると集中エネルギーが満タンになるまでに時間を要するのかもしれない。

集中力がある日とない日を交互に迎えるより、コンスタントに集中が続く方が生産性は高い。なぜなら集中を欠いている日は不要なコンテンツを見て時間を無駄にし、坂を転がるようにまた無駄なことをしてしまうからだ。最近読んだ本で、こういう現象のことを「ドミノ倒し」と表現していて、SNS、ジャンクフード、アルコールなどがその代表例だったりする。他の観点でも、集中力(と思考力)が低い日に設計したシステムに考慮漏れがあり、後々手戻りを発生させたりもしそうだ。もっと悪い場合、リリースフローをミスして他の人に迷惑をかけたりする可能性もある。

どうすればコンスタントに集中力を保てるのか。十分な睡眠、食事、運動を心がけることは基本的かつ最も効果がある対策になりそうだ。睡眠は特にドミノ倒しの影響を受けやすく、刺激的なコンテンツを見始める→夜ふかしをする→十分な睡眠を確保できない→自制心がない状態で翌日を迎えまた刺激的なコンテンツを見る・・・という悪循環に陥ることが多い。ちょっと大袈裟に書きすぎたけど、どうでもいいコンテンツを見ると、仕事のパフォーマンスに影響が出る可能性があることは頭の片隅に入れておきたい。

身体を動かすと、頭がよく働くようになるのを実感する。京都にいた時は近くに小さな森があり、詰まった時に森を30分ぐらい散歩するようにしていた。散歩から帰ってきた後に再びコードに向き合うと、さっき詰まっていたのが嘘のように解決できたりする。東京に来てからはジムに最低週1回は通っている。クロストレーナーが最近のお気に入りで、膝に大きな負担をかけないし、全身運動にもなっていい。音楽を聴きながらやると踊っているような感覚になって楽しい。話が逸れたが、運動は高い集中力を保つ上でとても良い効果をもたらしてくれるのでこれも意識して続けたい。

食事については、ジャンクフードを食べるとやはり眠気が強い気がする。あとは量も重要で、食べすぎると血流が消化に充てられてしまい、眠気を誘うことになる。カフェインも集中力をコントロールするのによく活用していて、カフェインレスコーヒーとブラックチョコレートを昼食後に摂るようにしている。ブラックだと強すぎて夕方に急激に疲れてくるので、カフェインレスぐらいがちょうどいい。たまにブーストしたい時は、ほうじ茶を飲んでいる。

あとはマインドフルネス瞑想も集中力を鍛える効果があるようだ。大学生の頃から寝る前に5分ほど呼吸に集中するようにしている。ただ、最近はあまりしっかりやれていない。今日からもっと意識的にやっていこうと思う。色々な手法があって正解がよく分かっていないが、とにかく自然に呼吸して、注意が逸れたら静かにまた戻すことを繰り返すのが良いらしい。

生活

ちょっと本題とは逸れるけど、日々の生活でも集中力は重要だ。例えば友人や恋人と会話をしている時。スマホにばかり気を取られて会話に集中できなければ、人間関係は簡単に壊れてしまうだろう。誰かと出かけている時に、退屈な時間はたびたび発生する。電車で移動している時や何かの列に並んでいる時など。そんな時に目の前にいる相手に集中して、会話を楽しむことができればいいだろうなと思う。会話をしなくても、電車の音や乗客の服装に注意を向けてみたりして楽しむこともできそうだ。これは果たして集中力なのか?と書きながら疑問に思ったけど、自分にとって重要な内容であることには違いない。

特に相手の話を注意深く聞くこと、その人自身に集中することは心がけていきたい。そんな姿勢から良い人間関係は生まれるのだと思う。

まとめ

例のごとく書きながら考えているのであまりまとまりはなかったけど、いくつかの良い視点を得ることができたのでよかった。引き続き高い集中力を保つにはどうすれば良いか探究していきたい。